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堀田さんの記事。次期学習指導要領について。

動き出した"次世代"の学習指導要領 | CHIeru.WebMagazine

 

今後は新たな能力も求められてきます。その一つが、他者と「協働」する力です。一人ひとりの知識や能力には限りがあります。自分にはない知識や能力を持った他者と支え合い、補い合って「協働」していくことが求められます。「協働」するためには、コミュニケーション能力やチームワーク、リーダーシップといった力が必要ですし、他者を思いやり、配慮するやさしさも求められるでしょう。

 他者と「協働」するには、まず自分がしっかり「自立」することが必要です。自分の考えや個性や能力を明確に持ち、自ら主体的に学んでいく。そうやって「自立」した上で、自分とは違う「自立した他者」の存在も尊重しつつ、かといってひるむことはなく、時には意見を戦わせ、時には妥協し、時には譲歩し合いながら、「協働」していく。今後は、この「自立」と「協働」する力が求められます。
こういった力は、小・中・高そして大学と連携して鍛えていくことになります。大学ではすでに、「自立」と「協働」両方の学習が出てきています。たとえば、今話題の「MOOCs(ムークス)」(Massive Open Online Courses)もその一例。これは、ネット上で誰もが無料で受講できる、大規模な、開かれた講義のこと。今まで座学で教えていたような基礎的な講義は、映像化・アーカイブ化し、MOOCsで学べるようにする。学生は自分のペースで「自立」的に学んでおく。そして、集合学習型の講義において、そこで身につけた知識を使って、議論や問題解決などの「協働」学習を行う。大学は、限られた予算と人材で、多様で質の高い教育を提供しなければなりませんから、今後は、基礎的な事柄はMOOCsで学び、講義では協働学習を行うように変わっていくと思います。